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ロックの部屋

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HEART

HEART(ハート)



【ハート】も歴史の長いバンドですね。彼ら(彼女)のアルバムは4枚持っていますが、音楽はかなり好きなのですが、肝心のプロフィールはあまり知りません。
ここでちょっと整理してみたいと思います。

ハートはカナダ出身のバンドと紹介されていましたが、正確に言うとメンバーは全員アメリカ出身です。デヴュー後、活動の拠点がカナダバンクーバーだったのでカナダのバンドと見られていたようでした。

1975年『DREAMBOAT ANNIE』でデヴューします。その後1983年頃までにアルバム7・8枚を出している。いずれもチャートには上位に位置する人気がありました。そして1985年一気にブレイクしたのがこのセルフタイトルのアルバム『HEART』です。ここには全米NO1ヒットになった「These Dreams」や「What About Love?」「NEVER」といった名曲がごっそり入っています。

ハートの魅力は美人姉妹のアンとナンシーにつきます。特にアンの歌唱力、声量感は圧倒的です。女ロバート・プラントと言ったところ。サウンドもそれに負けずハードなのですが、ハードロックの後に時折混じる美しいバラードが泣かせます。テンションの高いハードロックと甘いバラードの落としどころが、まさにハードロックの魅力なのですが、プラスしてアンとナンシーの色気が聴いていてさらに気分が高揚するところが良いです。

このアルバムはスタジオ録音なのに、ライブ感覚に溢れている。そこが凄いです。この乗りはどこから来ているのでしょう。傑作アルバムですね。

でもやはりバラードの「These Dreams」は名曲ですよね。

《These Dreams》
♪夜の果ての闇
 私は暗がりに立ち
 針のない時計を頼りに
 時間を探る
 あなたをはっきり見たいの
 もっとそばへ来て
 私が覚えているものといえば
 霧に包まれた夢だけ

 目を閉じるといつも同じ夢が訪れる
 私は夜通し別の人生を生きるの
 冷たいこの世界に戻れば夢は眠りにつく
 目覚めるたびに現実から遠ざかっていく私

 貴公子でいっぱいの森に入れば
 キスが自由を与えてくれる
 だけど王子様は顔を隠している
 霧に包まれた夢の中で♪

このアルバムの後に出した『BAD ANIMALS』も好きなのですが、どちらかといえば、こっちの方が私の好みかな。「ALONE」は名曲です。こちらはテンションが少し下がって浮遊感が漂う、ブリティッシュ・ロック寄りのサウンドです。ハードロックファンには『HEART』がお奨めでしょう。


PS:そうそう「バラクーダ」もハートの曲でしたね。


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